Aki Naganuma
  WashingtonDC同時代記
長沼亜紀 naganuma_washdc@yahoo.co.jp
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WashingtonDC同時代記
アメリカ政治・社会についての話題を隔週でまとめて紹介


IDを公立学校で教えるのは違憲判決(#7 12/30/2005)
 ペンシルバニア州ドーバーの公立学校でインテリジェンス・デザイン(ID)論を教えるべきかをめぐって争われていた裁判の判決が12月20日、同州ハリスバーグの連邦地裁であり、ジョン・E・ジョーンズ裁判官は、ID論は科学ではなく宗教であり、公立学校で教えることは憲法違反であると結論付けた。

 裁判は、ドーバーの教育委員会が昨年、高校の生物で進化論の代替としてID論を紹介することを決めたことに対し、両親11人が信教の自由を定めた憲法修正第一条に違反するとしておこしたもので、今夏6週間にわたって審理が行われていた。
 ジョーンズ裁判官は、「IDが科学かどうかを慎重に検討した結果、それは科学ではなく、天地創造説から分かちがたく、すなわち宗教的であるとの結論に到達した」とした。同裁判官は、進化論は、神の存在や宗教を否定するものではなく、科学の世界に広く受け入れられた優れた定理であること、それは不完全ですべてを説明できる訳ではないが、だからと言ってそれが、科学の授業で宗教的な検証できない仮説にとって代わられる理由にはならない-とした。さらに、ID推進者は「本当の目的を隠してウソをついている」と厳しく批判、彼らが巻き起こした大混乱のために、ドーバー市民の金や人的資源が無駄にされたと述べた。

参考:
Laurie Goodstein, “Issuing Rebuke, Judge Rejects Teaching of Intelligent Design,” New York Times, December 2, 2005.
Michael Powell, “Judge Rules Against ‘Intelligent Design’,” Washington Post, December, 21 2005.