初めてアイオアの後に予備選が行われるネバダに注目集まる Democrats turn Nevada into political boomtown (2/21/07 Today)
今日(2月21日)行われるフォーラムには民主党候補8人が参加する。ヒラリーは参加するが、オバマは欠席。過去には2月中旬に行われていた同州の予備選が、2008年はアイオア・コーカス(2008年1月14日)とニューハンプシャー予備選(2008年1月22日)の間の1月19日に予定されているため、注目されるようになった。現在の問題は二つ。①うまく実施できるか、②ニューハンプシャーが日程を早めるかもしれない。民主党が、ネバタ州を最初の選挙カレンダーに入れた理由は、西部州での勢力拡大。ネバダは全米2位の人口増加州で、ヒスパニックが4分の1で、労働組合の組織率が高い。(全米12%に対し、ネバダ州は15%)2004年の大統領選では3%以下の僅差でブッシュに敗れている。だたし、ラスベガスなど都市部の低さが足を引っ張り、投票率は44%弱と全米でも下の方。民主党は、ヒスパニックの有権者登録などに力を入れる予定。ちなみに同州共和党の2008年予備選は4月の予定。
「IDを示さなければならない州では投票率は低下」との調査結果
Lower voter turnout is seen in states that require ID (2/21/07 NYT)
連邦Election Assistance Commissionのためにルトガー大学とオハイオ州立大学が行った調査で、2004年大統領選挙で、名前を告げるだけではなく、署名や身分証明の書類を持参しなければならなかった州では、2.7%投票率を下げたことがわかった。特に黒人(-5.7)、ヒスパニック(-10)の投票率低下につながっているという。委員会では一度の調査結果では判断できないので、さらに追加の調査を行うとしている。連邦法では、初めての投票者だけ身分証明が必要となっているが、約半数の州ですべての投票者に身分証明を求めている。特に論争になっているのが、写真付き身分証明を義務つけるか否か。現在、インディアナとフロリダがそのように義務付けており、他の州でも検討しているところがある。
The hot ticket in Hollywood: An evening with Obama (2/20/07 NYT)
オバマは「Black enough?」(2/16/07 WP 論説By Marjorie Valbrun)
祖先が奴隷だったり、人種をめぐる深く傷を残したこの国の歴史(市民権運動を含む)を体験したものしか、黒人を代表することができない、ゆえにオバマは「Black
enough」ではない、本当の黒人ではないと主張する人たちがいる。しかし、それがオバマが主張している黒人コミュニティーへの公約を批判する根拠になるだろうか?オバマが彼ら(白人)に受け入れられているからといって、彼が我々(黒人)を無視することを意味するだろうか?オバマが今、出馬すべきかどうか、経験が十分かどうかを問うのはわかるが、「Black
enough」を問うのは、不当な問いである。*Valbrunはハイチからの移民
ジリアーニのイラク戦争への立場
ジリアーニの立場は、マケインのそれと近い。「自分もフセインを排除しただろうが、もっとうまく、違ったやりかたでやればよかったと思う」と述べ、もっと兵力を投入すべきだったとした。まだイラク軍解体やバース党員を追放したことも失敗だったとした。
Giuliani, saying he is running for President, offers his views on the war in Iraq.(2/15/07 NYT)
ヒラリーとオバマ、イラク戦争への立場の違いが鮮明に(2/12/07 NYT)
For Clinton and Obama, different tests on Iraq
ヒラリーは2002年の戦争容認決議に賛成を投じたことについて、謝罪したエドワードとは違い、誤りだったとは認めていない。今持っている情報を持っていたとしたら賛成しなかったろうと説明。イラク新戦略については部隊の数のキャップを提案する一方、予算カットはしないとの立場。これらに民主党左派から批判を浴びているが、彼女と彼女のアドバイザーは、彼女の立場が、国民全体の主流派の声を反映しており、最終的には彼女の立場はマイナスにはならないだろうと踏んでいる。チーフ戦略家のマーク・ペンは、「民主党員は“間違い”という言葉は共和党とブッシュ政権のためにあるものだということを忘れてはいけない」と述べている。
一方、同じ頃オバマは、ヒラリーの2002年の賛成票はヒラリー最大の弱点とみて、これに焦点を当てていく構え。オバマは2002年イリノイ州議員として戦争に反対、07年1月末には08年3月31日までの戦闘部隊の撤収を提案した。
予備選の行われるサウス・カロライナ(2/9/07 Today)
2004年の民主党予備選では黒人票が約半分を占めた。黒人票を抑えられるかが勝敗を分けることになる。
ヒラリーはバンドラーの名前を公表するか (2/8/07 WP社説)
先日、ヒラリーはワシントンの彼女の家で、選挙資金集めのためのパーティを開いた。70人の協力者たちは、少なくとも25万ドル、なかには100万ドルを集めることに同意したとされている。我々は2月2日からヒラリー陣営に、バンドラーの名前を公表するかどうか問い合わせているがまだ回答を受け取っていない。
ブッシュ、2004年のジョン・エドワード以外の民主党大統領候補によって設定された標準的な情報開示をヒラリーも行うかどうかが注目される。オバマは多額の資金を集めるバンドラーの名前を公表することを約束、マケイン陣営も同様の回答を寄せた。エドワードは、「法律を守る」以上のことは言っていない。ロムニー、ジリアーニはまだ回答を寄せていない。
オバマ、本選挙で、候補者が公的資金を受け資金支出の上限を受け入れるよう提案
Obama proposes candidates limit general election spending (2/8/07 NYT)
30年来初めて、両党の主要な候補者は、大統領選挙公的資金支援制度を使わない姿勢を示している。公的資金を受け取ると、支出額に上限がつく。2008年選挙では、予備選、指名党大会、本選合わせて一人1億5千万ドルが提供されるとみられているが、これまでの動向をみると、主要候補は献金で5億ドル以上を集められるとみられており、あえて公的資金を受け取り制限を受けたくないという理由だ。こうした計算から、ヒラリーなどはものすごい勢いで資金集めをしている。これに対して、オバマは、FEC(連邦選挙委員会)に後で献金を返還するかもしれないという合意の下に資金集めをしてもいいか訊ねた。もしも、民主党大統領候補の指名を勝ち取ったら、共和党候補と手打ちをし、本選は互いに公的資金だけで戦うと提案するという。(その場合、本選の支出上限はぞれそれ8千500万ドルになる)「そうすることで、崩壊の危機にある公的選挙資金支援システムを守り、私的資金集めに頼った選挙から解放されることにつながる」とオバマ陣営。この提案に対して、主要候補3人の立場は微妙。マケインは選挙資金規正に推進者。陣営は「オバマは(自分が十分な資金を集められなかったときのための)二股をかけている」と批判、返金の可能性については立場を決めていないとした。ヒラリー陣営は、一番最初に予備選、本選とも公的資金を受け取らないと表明しており、今回の件についてコメントはしないとした。エドワード陣営は今週公的資金を受け取らない姿勢を表明、オバマの提案を楽観的すぎるとした。
モルモン教徒のロムニー、宗教問題をいかにクリアするか(2/8/07 NYT)
世論調査では、かなりの数のアメリカ人が大統領にモルモン教徒を投票しないと言っている。(例:2006年6月のLAタイムズ&ブルムバーグの世論調査:37%が投票しないと回答)モルモン教は、共和党予備選の中核を占めるキリスト教保守派に疑念を持ってみられている。国家に仕えるより先に教会に忠誠を求めるモルモン教。モルモンは一夫多妻制をとっており(教会は1890年に一夫多妻を破棄している)、カルトであるとみなしているアメリカ人はまだたくさんいる。一部福音派は、保守という面ではロムニーが一番、立場が近く、推してもいいという声もあるが。。。ロムニーは、マサチューセッツ州知事時代、モルモン教徒は飲酒は禁じられているが、同州で日曜日にアルコール販売を認める法案に署名するなどの例をあげ、信教が政治的義務より優先されることはないと主張している。(宗教と政治)
2008年への選挙活動は前倒し、支出もさらに拡大の見通し(2/7/07 WP)
マケインの例:マケイン陣営は昨年6月に早くもニューハンプシャーとアイオワにスタッフを雇い、2006年末までに37万5千ドルを使った。1サイクル前のジョン・ケリーと比べてみると、2002年6月に州内のアドバイザーを雇い始め、2002年末までに4千200ドルを支出した。
2008年は最初の10億ドル選挙になるとみられている。選挙活動前倒しと支出拡大の理由は、最初の予備選の日程が短期間に詰まっていること。4州をほぼ同時に戦う必要性から、スタッフの数も多くなり、準備も前倒しせざるを得ない。旅費もかさむ。さらにテクノロジーの発達で、インターネットを通じたコミュニケーションにも力を入れざるを得ない。さらにマイクロターゲット。小さな州では10万ドルから20万ドルで見込みのあるすべてのコーカス有権者を認識し、彼らを説得する最善の方法を見つけ出すことができるが、これが大きな州になると大変な金額になる。テレビ広告も過熱しそう。どの候補者も公的資金を受けないとみられており、そのため支出額も上限がなくなるとみられている。
ジリアーニ事実上の出馬表明(2/6/07 WP)
政治資金団体を設置。正式表明は後日。ジリアーニは62歳。ニューヨーク市長を2期務め、9・11後のリーダーシップで広く知られている。今のところ、全国調査ではマケインと首位を争っている。しかし、中絶、同性愛の権利を支持する立場は共和党の大多数と相容れず、予備選を勝ち抜く障害となるとみられている。(アイオワ、サウスカロライナは社会、宗教保守派の影響力が強い)また、アイオワ、ニューハンプシャー、サウスカロライナでの政治組織立ち上げにマケイン、ロムニーに遅れをとっている。厳しい銃規制も支持しており、ニューヨークの犯罪を減らすのに役立ったとしている。選対は、社会問題で主流から大きく外れていないこと、グローバルテロリズムが大きな問題な中で大切なリーダーシップを備えていることを強みに売り込もうとしている。
ロムニー、資金集めのための大統領委員会設置
Romney forms presidential committee, focuses on fundraising (1/4/07 WP)
ミシガンの共和党ファミリー出身の成功したビジネスマン、ミット・ロムニー。元マサチューセッツ知事。59歳。ジョージ・ロムニーの息子(元ミシガン知事)ハーバード・ローとビジネススクール出身。コンサルティング会社CEO。負債に陥りそうだったソルトレイクオリンピックを救った。1994年にエドワード・ケネディ上院議員に挑戦、善戦。そのときは、個人的には中絶に反対だが政策としてはロー対ウエイド、同性愛者の権利を守るとした。しかし、その後大転換、今は、ロー判決の撤回、同性愛結婚の先導的反対者となっている。本人は選挙のためではなく、本当に改心したのだと主張している。彼はモルモン。福音派はモルモン教会を留保しているので、これがネックになるかも。
ジリアーニ、予備選を乗り越えられるか検討中
Polls aside, skeptics say GOP won’t nominate a social liberal for president
(12/9/06 WP)
秋の中間選挙まで半年をきり選挙戦も熱を帯びてきた。現在、ホワイトハウス、上院、下院のすべてを共和党が握っているが、イラク戦争、国内盗聴問題、財政赤字、石油価格高騰などでブッシュ大統領の支持率は凋落、共和党議会も相次ぐ汚職スキャンダルで傷ついており、今回の選挙では大きな地殻変動が起きて民主党が下院の過半数を取り戻すかも(“かも”)しれない、と言われている。11月7日の投票日まで随時、選挙にまつわる話題を紹介する。(5/27/06)
目次
- 下院議長になると見られているナンシー・ペローシとは?
- 「どうせきちんと数えてもらえない」選挙管理への不信から投票に行かない黒人が多い
- 住民投票で有権者を動員せよ
- 選挙資金改革を求めている活動家David Donnelly
- オハイオ:“Values Voters”の影響力が落ちている
- ホワイトハウス、コアベースを動員しようと総出であの手この手
- インデペンデントは2:1の割合で民主党を支持。これが決め手になるか?
- 南西部でインデペンデントとして登録する有権者が増えている
- ブッシュは選挙に楽観的
- 民主党が勝ったら、ブッシュの残り2年はどうなる?
- 接戦州オハイオで、ブッシュ政権と共和党に暗雲
- ホワイトハウスのFaith-Based and Community Initiativesの元スタッフが暴露本
- 共和党のコアベースに訴えかけようと、ブッシュ、トーク・ラジオの保守派ホストをオーバルオフィスに招待
- 残り3週間、共和党は敗色濃厚の選挙区をあきらめ、最終接戦州に資金投入
- 2008年の共和党大会開催地はミネソタ州トゥイン・シティ
- 上院接戦7州
- ラモントは2008年のリトマス紙
- バージニア州上院選:カウボーイブーツ対戦闘靴
- 予備選の投票率が低調
- 投票すれば億万長者?:アリゾナ州が、投票用紙が宝くじになるアイデア提案
- ハズレは100本に2本!恐るべし、現職議員の再選率
- アメリカ人の道徳観
- 党の命運を握るリクルーター
- 2008年大統領選予備選の日程に変化
下院議長になると見られているナンシー・ペローシとは?(10/30/06)
党派の違いを際立たせるタイプのリーダー。野党リーダーとしての議会運営能力は評価されているが、自分のメッセージに固執したり、報復する傾向も。普通の会話さえ、台本を読んでいるような感じになる。高級なスーツばかりを着ているので、批判されたりもするが、本人はそんな声に反応することには、まったく興味がない。メリーランド州バルチモア出身。父はボルチモア市長だった。夫は億万長者の不動産投資家で、夫の故郷、カリフォルニア州に移り住み、政治家としてのキャリアをスタートさせた。
With the House in the balance, Pelosi Serves as a focal point for both parties (10/30/06 NYT)
「どうせきちんと数えてもらえない」選挙管理への不信から投票に行かない黒人が多い
2000年フロリダ、 2004年オハイオ(低所得者地域で選挙管理職員の不足や長い待ち時間で、投票時間内に投票ができず、騒ぎになった)の経験や、「駐車違反の罰金を支払っていなければ投票できない」などデマが流されるなど、選挙の仕組みへの理解不足や不信から、投票所に向かわない黒人が多い。
Democrats fear disillusionment in black voters (10/27/06 NYT)
住民投票で有権者を動員せよ
11月7日の投票日には、18州で76の住民投票もあわせて行われる。(これとはほかに議員提案による住民投票が121ある。)最低賃金を引き上げる提案などで、有権者が選挙に関心を持つようにする狙いがある。
Long list of laws headed to voters: Ballot initiatives surging in states (10/13/06 USAtoday)
選挙資金改革を求めている活動家David Donnelly (10/28/06)
ドネリー(37)は12年前、理想に燃えてメイン選出の上院議員候補(トーマス・アンドリュー、民主党。選挙には負けた)の選挙を手伝った。そこで彼が見たのは、有権者を引き付けるのではなく、選挙資金を引き付けるために見込みのある献金者を引き付けるために躍起になっている候補者だった。来る日も来る日も、候補者は”dark rooms”の電話の前に座り、献金するように説得していた。「候補者が接触していたコミュニティは金のある、限られた選挙民だった」。それ以外で、市民に接触する機会は、お金を使うことが認められているテレビ、ラジオ広告、録音された電話メッセージ、それからチラシだけだった。そこで、彼はPublic Campaign Action Fundの事務局長になり、裕福な献金者を知らなくても、小額の寄付をたくさん集めた候補者には、対抗馬に資金面で劣らないようにPublic Fundを受け取れるような仕組みをつくろうと運動している。メイン州で1996年、そのような法律が成立し、シングル・マザーでウェトレスをしながら大学に行っていたデボラ・シンプソンが当選、現在3期目を務めている。
Activist is still fighting for equal funding (10/10/06 WP)
オハイオ:“Values Voters”の影響力が落ちている(10/28/06)
2年前の2004年、オハイオ州の州務長官だったケニス・ブラックウェルは、同性愛結婚を違法をする州憲法修正キャンペーンの立役者で、これがValues Votersの大量動員につながり、ブッシュ大統領再選のカギとなった同州での勝利につながった。しかし、その勢いはうせ、人々の関心は経済にあり(同州の失業率は5.7%と全米平均を上回っている)、州知事にたったブラックウェルは苦戦している。
2004年は、保守派の宗教指導者たちは、何千もの有権者を選挙登録させ、演壇から“Value”にしたがって投票する重要さを説いてみせた。Rod Parsley: World Harvest Churchの牧師で、コロンバスのテレビ伝道師。Center for Moral ClarityとReform Ohioのリーダーでもある。パースリーは、中道派団体から演壇から政治活動をしてはいけないという一線を超えたと訴えられ、国税庁の調査を受けているので、今回はブラックウェルを支持してはいない。
‘Values’ decline as issue in Ohio: Economic woes boost Democrats (10/11/06 WP)
ホワイトハウス、コアベースを動員しようと総出であの手この手(10/25/06 作成)
ブッシュ大統領は、Foxニュース、ウォールストリート・ジャーナル、保守ラジオのインタビューを相次いで受け、またチェイニー、ライス、ラムズフェルドなど閣僚も保守系メディアの多数のインタビューを受けている。またローブは、10月23日に、主要な保守派のリーダーと電話懇談を開き、この選挙に負けたときに失うものの大きさを強調した。保守層からは「もう遅い」という声と、「不満だが、あきらめて家にいるより、少しでもよくなるよう願って投票に行く」という声の両方。どっちが大きいかは11月7日に判明する。
The GOP leans on a proven strategy: White House courts conservative base (10/25/06 WP)
インデペンデントは2:1の割合で民主党を支持。これが決め手になるか?(10/24/06作成)
すでに両党のもともとの支持層は固まっている。95%の民主党支持者は民主党に、88%の共和党支持者は共和党に。一方、インデペンデントは、自分の選挙区のどちらの候補に投票するかとの問いに、59%が民主党、31%が共和党と答えた。インデペンデントはイラク戦争など主要な争点で民主党の政策の方が望ましいと考えている。
Independent voters favor Democrats by 2 to 1 in poll (10/24/06 WP)
南西部でインデペンデントとして登録する有権者が増えている
アリゾナの例。これが長期的に政治に変化をもたらすかも。
Growing power of independents tilts southwest (10/24/06 NYT)
ブッシュは選挙に楽観的(というより楽観的に振舞って党を盛り上げなければならないので)
· ローブは、投票所への有権者動員率は、共和党が民主党より4-7%上回っていると主張。この選挙は、大統領や党への国民投票ではなく「安全保障と税について民主党か共和党かを選ぶ選挙」にしたい。
As GOP mopes, Bush adds the duties of optimist in Chief (10/23/06 NYT)
民主党が勝ったら、ブッシュの残り2年はどうなる?(10/18/06作成)
· ブッシュは最近、閣僚と個人的にあって残り2年間の自分が進めたいアジェンダについて相談した。ホワイトハウスは民主党が勝ったときの有事計画は立てていないと述べている。
· 最も懸念されるのは、議会の召喚権限。共和党が両院を支配しているときは、共和党議員はあえてブッシュ政権を精査しようとはしてこなかったが、民主党が返り咲けば、Vice President Cheney's energy task force, the Jack Abramoff scandal and preparations for the Iraq warなどを取り上げたいとしている。
· Steve Elmendorf, a former House Democratic leadership aideのコメント。 「ブッシュは、自分の政策を実現したければ、民主党と妥協・協力するか、全面対決して、何も実現しないかどちらかを選らばざるを得なくなるだろう」
Elections may leave Bush an early lame duck (10/18/06 WP)
接戦州オハイオで、ブッシュ政権と共和党に暗雲
世論調査、白人エバンゲリカルの間でブッシュ、共和の支持が落ちている。2004年の大統領選では76%の白人エバンゲリカルがブッシュに投票したが、10月中旬に行われた調査では支持率は49%、(不支持45%)に。
In a Battleground State, Alarm bells for Bush and republicans (10/18/06 NYT)
ホワイトハウスのFaith-Based and Community Initiativesの元スタッフが暴露本
2000年から2003年12月までOffice of Faith-Based and Community Initiativesのdeputy directorだったデイビッド・クオが「Tempting Faith」を出版。同プログラムが、いかにキリスト教保守派にバイアスされていたかを紹介。「支持を増やすために政治的友人を報いるものだった」と書いた。ブッシュ政権はこの批判を否定。
Losing Faith in the President: Critical book by ex-staffer in religion-based effort is out (10/17/06 WP)
共和党のコアベースに訴えかけようと、ブッシュ、トーク・ラジオの保守派ホストをオーバルオフィスに招待
9月のある金曜日の朝に1時間半にあたって。トーク・ラジオの視聴者は3千万人。業界紙Taklerによると1番はラッシュ・リンボー、2番シーン・ハニティ、3番マイケル・サベッジ(週刊プログラム、視聴者800万人)
As talk radio wavers, Bush moves to firm up support (10/17/06 NYT)
残り3週間、共和党は敗色濃厚の選挙区をあきらめ、最終接戦州に資金投入
オハイオ州、マイク・デワイン議員再選は困難。上院最終接戦州は、ミズーリ、テネシー、バージニア。議席を押さえている党が変わるとみられている州は、ミズーリ、モンタナ、オハイオ、ペンシルバニア、ロードアイランド。すべて民主党へ。
2008年の共和党大会開催地はミネソタ州トゥイン・シティ (10/2/06 作成)
共和党は27日、2008年の共和党大会(9月1-4日)の開催地をミネソタ州の州都セント・ポールとミネアポリスに決定したと発表した。行政の街セント・ポールと経済・芸術の中心地であるミネアポリスは、ミシシッピ川を挟んで隣り合い、トゥイン・シティ(双子の街)と呼ばれている。この共和党の決定によって、まだ開催地を決めていない民主党は、コロラド州デンバーか、ニューヨーク・シティのいずれかしか選択肢がなくなった。
トゥイン・シティは、隣接するウィスコンシン州、アイオア州と合わせて3州の要となる都市で、3州は政治的にはリベラルな傾向が強いが、民主党、共和党、どちらにでも流れうるスイング・ステイト。3州を合わせた28票を押さえられるかどうかが大統領選の雌雄を決することにもなりうるため、同地域に詳しい政治評論家のバリー・カッセルマンは、共和党が戦略的に選定したと分析している。
Barry Casselman interview, 9/29/06 @ Minneapolis
上院接戦7州
バージニア、テネシー、ミズーリ、モンタナ、オハイオ、ペンシルバニア、ロードアイランド
Democrats cite new hope in bid to retake Senate, 9/28/06 NYT
ラモントは2008年のリトマス紙
リーバーマンを予備選で破ったラモント。彼の選対本部にはヒラリー、エドワード、ケリーなどから応戦の申し出が相次いでいる。彼が象徴するものは、反現職、反ブッシュ、「草の根」ではなく「ネットの根」。これがどれくらいのパワーを持ち、どう扱えばいいのかと考える際の見本となる。
The Connecticut race remains a litmus test, nationally, for Democrats. Presidential
Pool for 2008 deals delicately with Lamont (and Vice Versa), 9/21/06 NYT
バージニア州上院選 カウボーイブーツ対戦闘靴
圧勝と思われていたジョージ・アレンがジェームズ・ウェブの追い上げにあっている
同州の元知事で、父親はレッドスキンズの名コーチだったことで知られるジョージ・アレン。現在同州選出上院議員1期をつとめ、再選を目指しており、また2008年の大統領選も視野に入れているとされている。しかし、「マカカ」発言でつまずいて以来、再選に暗雲が立ち込めてきた。民主党の対立候補は、もとベトナム戦争の英雄でSecretary
of Navyをつとめたジェームズ・ウェブ。選挙戦を開始するのが遅れたため資金集めに苦戦していたが、最近のびてきて、民主党指導部もバージニアを上院奪還に必要な6議席の1つとみなし始めている。
鍵はイラク戦争への立場の違い。アレンは、ブッシュ政権に近く、ブッシュのイラク政策を固く支持しているが、ウェブは(軍人にもかかわらず、否、軍人だから)はじめからイラク戦争に反対で、現状については、軍ができることは限られており、イラン、シリアともっと話すべきだとしている。2002年9月にはワシントン・ポストの論説で、フセインは封じ込めできると主張していた。息子が今、イラクに行っており、彼の古い戦争靴をいつも履いている。一方、アレンは、カリフォルニア出身にもかかわらずカーボーイファッションが好き。(しかしバージニアにカーボーイはいないとの批判の声も) ワシントン郊外にあたるバージニア北部の人口増は民主党支持者増につながっており、ウェブに勝機がないわけではない。9月15日現在のラムズセン調査ではアレン50%、ウェブ48%になっている。
参考:As Senator Falters, a Democrat Rises in Virginia, 9/18/06, NYT
予備選投票率が低調
11月の本選挙に向け、予備選が全米各地で行われているが、USATodayの調査によるとその投票率は低調だ。6月27日までに25州で予備選が行われたが、大統領選のなかった前回2002年の選挙と比べて投票率は全体に低く、ほとんどの州で有権者の20-30%しか投票所に出向いていない。最低だったのはバージニア州で、党員でなくても投票できる「開放型」予備選で、民主党の上院候補選出をめぐって全米の注目を集めたにもかかわらず3.5%しか投票しなかった。
投票率が低いと、一つの争点に絞り込んで有権者動員をかけるアドボカシー・グループや、極端なリベラル、極端な保守の影響力を受けやすくなり、ウィスコンシン大学のバリー・バーデン教授は、「投票しなければ、有権者は自ら本選挙での選択肢を狭めることになる」と警告している。
低調な理由としては、まず大半の選挙が接戦ではなく、無競争議席も多いからだ。①中央政党が現職再選を優先し、党内での新人候補の挑戦を抑制しようとする(例えば、オハイオ州でイラク戦争退役軍人で人気があったポール・パケットは、下院議員から上院議員へ鞍替えを予定していたシェロッド・ブラウンを押す政党指導部の説得で、出馬を断念した)②現職再選率が9割以上であることを受け、新人は初めから挑戦をあきらめる、といった点が背景にある。また、アメリカン大学のカーティス・ガンズは、2大政党制への幻滅も大きいと指摘する。自分を共和党でも民主党でもなく「独立」と登録する人が、1962年の3%から2002年には20%近くにまで増えているという。
予備選の投票率がそのまま本選挙の投票率につながるわけではないが、やはり民主主義を標榜するアメリカにとって憂うべき事態ではある。
Kathy Kiely, “Growing number of voters ignore primary elections,” USA Today, July 17, 2006.
予備選メモ:
予備選とは、大統領や連邦議会議員、州知事、州議会議員などの公職について、各政党の公認候補を選挙によって決定する制度。州法の規定に基づいて行われ、州によって実施方法はさまざま。各州のSecretary
of Stateが全体の監督者で、各郡ごとの選挙管理委員会が実施する。事前登録した党員のみが参加できる「閉鎖型」をとる州もあれば、党の所属に関係なく参加できる「開放型」もある。
予備選挙制度では、政党の公認候補者の決定権が、政党指導部ではなく有権者にある。予備選挙において各候補者は、所属政党の資金を動員した選挙運動ができないため、自力で資金を調達、選挙組織を構築しなければならない。結果、多くを自力に頼って当選した候補者は、所属政党に対して自律性が高くなる。→政党指導部の影響力の限定化。(間柴泰治「アメリカにおける政党の特質と予備選挙制度」レファレンス 2005年1月、pp.64-68)
投票すれば億万長者!?
:アリゾナ州が、投票用紙が宝くじになるアイデア提案
低い投票率を改善する特効薬は投票用紙に宝くじをつければいい!?アリゾナ州は7月、投票すれば住民の一人は100万ドルが当たるようにする提案を、11月中間選挙の際に住民投票することを決めた。
この提案「Arizona Voter Reward Act」を推進したのは、同州の眼科医のマーク・オステロさん。「億万長者になりたいかい?投票しよう!」とスローガンに登録有権者のうち18万5902人から署名を集めて住民投票実施にこぎつけた。2004年の選挙をとってみると、同州では200万人が投票しており、当たる確立は200万分の1。そのへんの宝くじよりずっとよい確率であたる計算になる。
オステロさんがこの提案を推進した理由は、もっと多くの人が投票にいくようにするため。2004年の選挙では、大接戦の大統領選もあったことから登録有権者の77%が投票したが、その前の2002年中間選挙では、登録有権者の56%、さらに選挙権はあるが登録さえしていない有権者数でみれば36%しか投票していない。オステロさんは「我々の政府は、少数派によって支配されている」と批判する。
100万ドルの資金源は、未請求の州の宝くじ、寄付、場合によって公費を見込んでいる。しかし、最大の問題は、投票を宝くじで報いることが合法かどうかだ。州法は切り抜けられても、連邦法には、「投票する、しないについて褒賞する申し出をした人、それを受けた人は罰金か最高1年の禁固刑とする」との規定がある。アリゾナ大学法学部のジャック・チン教授は、「選挙プロセスを傷つける」と問題点を指摘、ニューヨークタイムズは7月21日付け社説で、札束で投票を買うようなまねは政治をおとしめるものだと痛烈に批判した。アリゾナ住民はどう判断するか、11月の結果が楽しみである。
ハズレは100本に2本?! 恐るべし、現職議員の再選率
06Election#3( July 2, 2006 )
この10年ほどアメリカ下院議員の再選率は驚異的である。前回2002年中間選挙では、定員435の議席のうち、退職したのは35人で、再選を目指した現職議員400人のうち敗れたのはわずか16人、再選率は96%である。その前の1998年では、退職33人、現職で落選したのは7人で、再選率は98%。ちょっと正確ではないが、現職議員にとって100本のうちわずか2本しか外れクジがないという計算で、よほどヘマをしない限り再選は固い。逆に言えば、新人候補が現職を破って当選するのは奇跡に近く、有権者は政治家の入れ替えをほとんど期待できないということである。(ちなみに日本の国会議員の再選率は調査中。しばらくお待ちください)
これほど再選率が高い理由は何か?大まかに①現職の選挙資金集めにおける優位、②現職優位の議席配分、③現職に与えられている特権、の3つが指摘されている。
まず、アメリカでは議員は基本的には個人商店であり、政党からの資金に頼らず自力で金を集めなければならない。資金集めパーティを開き、有力者を集め、小切手を切らせる-。これには、ノウハウ、築き上げたネットワークが必要で、現職が圧倒的に優位である。もちろん金を出す方も、勝ち馬に金を出すのが鉄則だから、あえて新人に“投資”する根拠は乏しい。だから、新人が億万長者で自分の金をつぎ込まない限り、現職を資金面で上回るのは難しい。
議席配分については、自分の支持層がうまく選挙区に入るように線引きをするゲリマンダーが有名である。共和党が強い州でよく行われるのが、一般的に民主党支持層とされている黒人を都市部の2,3選挙区にまとめ、郊外に共和党支持層の白人有権者ばかりの選挙区をつくるというものだ。テキサス州で2003年に行われた議席の再配分では、典型的なこの手法がとられた。また6月7日付けワシントン・ポスト(1)が現職優位の議席配分の例としてあげたのは、オハイオ州1区のステーブ・チャボット議員(共和党・現職)である。チャボット議員は94年、クリントン大統領の増税に反対して接戦の末、初当選した。その後96年、98年と厳しい選挙を戦ったが、2000年の人口統計を受け、共和党知事と共和党与党の州議会が、共和党支持者が多い地域が彼の選挙区となるように線を引き直した。(2)今回の選挙では、全米では共和党の苦戦が伝えられているが、チャボット議員はあまり心配していないという。
また、現職議員には議員としての特権がある。まず、「ポーク・バレル」と呼ばれる地元選挙区への公共事業の誘致を通じて有権者とつながりを深めることができる。また、地元の声を聞き、コミュニケーションするための費用が議員活動の一環として予算付けされており、これを“ニュースレター”という名の広告に利用することができる。さらに最近では、最新のマーケッテイング技術を使い、有権者の一人一人の関心にあわせたデータベースも作っている。例えば、減税、エネルギー、環境、教育など、メールやタウンミーティングなどに参加した人を項目ごとにまとめ、その分野で動きがあったときにターゲットを絞って議員の見解を、効率的効果的に伝える仕組みを整えている。こうした蓄積がなくやみくもにメールを送るしかない新人候補とは、差がつく訳である。
こうした現職優位の傾向は、1970年代から顕著になり始め、この10年の間で特に激しくなっている。政治家の入れ替えがほぼ望めないなら有権者の足が投票所から遠のくのも仕方がない。しかしまったく変化が望めないかというとそうでもない。例えば、1994年、クリントン政権が医療保険制度改革や税制改革で失敗し、共和党のニュートギングリッチが「アメリカとの契約」を掲げて戦った中間選挙では、大統領側の民主党が下院で55議席も失い野党に転落した。
今回の中間選挙では、民主党が下院を取り戻すためには15議席積み増ししなければならない。バージニア大学政治センター所長のラリー・サバト教授が発行している政治レポート「クリスタル・ボール」によると、(3)現在のところ現職の退職により議席が空き新人対決になる選挙区は24ヶ所だが、うち民主党議員の議席だったのが8ヶ所、共和党議員の議席だったのが16ヶ所で、民主党が積み増しを期待できるのはそのうち5議席ほど。残り必要な10議席は、共和党現職を倒して獲得しなければならない。過去2回の現職再選率を考えると、民主党の前途は決して明るくない。しかし、最近の世論調査では、国民の政府機関への信頼度のうち、議会への信頼度が最低の16%を記録した。(4)議会不信が募り、有権者が変化を望んでいるとしたら、風が吹くかもしれない。ただし、どちらに吹くかは保証の限りではないが。。。。
(1) Jim VandeHei, Charles Babington, “Technology Sharpens the Incumbents’ Edge,” Washington Post, June 7, 2006.
(2) 10年毎に行われる人口統計調査の結果に基づいて、各州は選挙区の境界を引き直す。
(3) Larry J. Sabato, “Congressional Competition: Gone with the Wind,” March 16, 2006, http://www.centerforpolitics.org/crystalball/.
(4) Council for Excellence in Governmentが2006年5月15日に公表したレポート。政府機関への信頼度を問われて、「とても信頼している」「かなり信頼している」と答えた人の割合は、一番高かったのが、軍隊(71%)、続いて最高裁(43%)、公務員(31%)、大統領とその閣僚(25%)、議会(16%)だった。http://www.excelgov.org/admin/FormManager/filesuploading/partisan_politics.pdf
アメリカ人の道徳観
アメリカ人は実は保守的だー。日本人に対する調査結果はないので比較できないが、それでも日本人が一般的に思い描いているアメリカ人像から言うと、以下表の数字は意外なものが多いのではないか。未婚の男女のセックスを間違っていると考える人が37%もいる点は、ティーンネイジャーの妊娠・中絶の実態を考えると興味深い。一夫多妻制、浮気への許容度が低いのはキリスト教の影響だろう。この道徳的観が有権者の投票行動にどう影響するかが、選挙の度に注目される。共和党はこうした保守層の価値観に訴えることで、選挙基盤を強化してきたが、秋の選挙でも、この戦略は成功するだろうか?
Q 法的議論は別にして、それぞれの項目について道徳的に許容されるか、道徳的に間違っている、個人的意見を聞かせてください。
(出典:"America's Moral Compass", Washington Post, 6/8/06。ワシントン・ポストがギャロップ社調査をもとにまとめた)
|
許容される |
間違っている |
| 死刑 |
71% |
22% |
| 離婚 |
67 |
24 |
| 毛皮の服を着ること |
62 |
32 |
| ヒト胚細胞からとりだされた幹細胞を医療研究に使うこと |
61 |
30 |
| 動物実験 |
61 |
32 |
| 賭け事 |
60 |
34 |
| 未婚の男女間のセックス |
59 |
37 |
| 結婚しないで子供をつくること |
51 |
43 |
| 医師の補助を得ての自殺 |
50 |
41 |
| 中絶 |
43 |
44 |
| 同性愛 |
44 |
51 |
| 動物のクローンをつくること |
29 |
65 |
| 自殺 |
15 |
78 |
| 人間のクローンをつくること |
8 |
88 |
| 一夫多妻 |
5 |
93 |
| 結婚した男女の浮気 |
4 |
93 |
党の命運を握るリクルーター
アメリカではどんな人物がどのように候補者としてリクルートされるのか-。5月25日付けUSATodayが、「候補者リクルートが党の命運を握る」としてこれについて伝えている。考えてみればそうである。有権者が投票所に向かうずっと以前に、選挙資金を集めることができ対立候補と互角に戦えそうな候補を擁立できなければ勝敗は決まってしまう。例えば、フロリダ州は共和党基盤が強固だが、同州選出の上院議員の一人は民主党議員だ。共和党が有力な候補を立てられれば、この民主党現職を打ち破る可能性は十分にあるが、同州のリクルーターはこれに成功していない。一方、今回のように全米で共和党候補の苦戦が予測されている選挙では、民主党リクルーターの手腕次第は、民主党は下院全体の議席数をグッと伸ばすことも可能だ。
リクルートを取り仕切っているのは、下院の場合、各党の選挙委員会議長である。今回は、共和党はトム・レイノルズ議員(ニューヨーク州)、民主党はラム・エマニュエル議員(イリノイ州)が担当している。選挙に出馬すれば、仕事は辞めなければならないし、金の心配はしなければならないし、家族を含め私生活が犠牲になるため、リクルーターがアプローチした候補者の“候補者”がすぐに立候補を決意してくれるわけではない。それを説得するのがリクルーターの仕事であり、エマニュエル議員によると「道具箱にひとつの道具しかないと思ってはうまくいかない」のだそうだ。
民主党の場合、候補者の“候補者”は、クリントン大統領や同党の若手スターであるオバマ議員から話を聞いたり、先輩議員からどのように家族と公人としての生活のバランスをとるかの説明を受ける。また候補者の夫や妻向けの勉強会も用意されている。共和党も同様だが、与党かつホワイトハウスを握っている同党の場合、候補者はさらに下院議長や院内総務、ホワイトハウス政策担当者などまさに政治を動かしている中核人物にも会うことができる。
リクルーターが目をつける有望な候補者の資質としては、次の5点が挙げられている。万が一、アメリカで議員になることを目指している人がいたら、ぜひ参考にしてほしい。
* 知名度:フットボール「レッド・スキンズ」の元スター選手、ヒース・シューラー(ノースカロライナ州下院議員に出馬)や、元FBI捜査官で9・11に関する情報機関の問題を告発したことで有名なコリン・ローレイ(ミネソタ州下院議員に出馬)などは、広告を出す前から有権者になじみがある。
* 軍歴:軍務に就き国に貢献することは、アメリカでは非常に尊敬されており、それだけで人気が上がる。(もちろん、徴兵逃れをしても大統領になれるので必須ではない)
* 党派を超えた確実な人気:例―オハイオ州ロレインのクレイグ・フォルテン(オハイオ州下院議員に出馬)は、10年間以上市長を務め、党派を越えて住民の信頼が厚い。
* 政治的熱意:例―弁護士のベツィ・サットン(オハイオ州下院議員に出馬)は、朝食の食卓で国の行く末を憂いて批判するのが日課だった。選挙のために仕事を失うのが嫌だったが、労働団体や女性団体から出馬要請を受け、「立ち上がるか黙るかを決める時」と出馬を決意した。
* 経験:過去に選挙に出馬したことがあり、敗北してもそこから積極的に何かを学んでいる人。
参考:Jim Lawrence, “Party recruiters lead change for ’06 vote; Choice of candidates to run in fall may decide who controls the House,” USA Today, May 25, 2006.
2008年大統領選予備選の日程に変化
民主党全国委員会が8月19、20日の週末に、2008年の予備選の日程を少し変更した。これまでのアイオワ、ニューハンプシャーに加え、ネバダとサウス・カロライナを最初の予備選に加えた。アイオア、ニューハンプシャー2州の少ない人々の手に、先頭を走る権利を与え続けることに疑問の声があがっていた。=このスタートをどう勝ち抜くかで後半の選挙に進めるかが決まるので、候補者は、この人口の少ない白人ばかりの有権者の関心をひこうとエネルギーを注ぐ。→もっと人口構成を反映した予備選を行うべきではないか。
· こうした批判を受け、ヒスパニックの多いネバダ、黒人の多いサウス・カロライナを初期の予備選に追加した。
日程は次の通り
2008年1月14日、アイオワ
1月19日、ネバダ
1月22日、ニューハンプシャー
1月29日 サウスカロライナ
· ちなみに共和党はこれまで通り
参考:USAToday’s 社説
Small states keep big sway in race to succeed Bush 8/23/06
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