ワシントンで歯科治療に携わる私 ニールセン 亨子(Nielsen, Takako) - WJWN(Washington Japanese Women's Network)

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ワシントンと私

ワシントンで歯科治療に携わる私:VIEWS 2016年秋号(第47号)掲載

ニールセン 亨子(Nielsen, Takako)

ワシントンDCの勤務先で
ワシントンDCの勤務先で

ワシントンDCの歯科医院に勤め始めて、かれこれ10数年が経ちます。アメリカ人の主人と出会うまで、沖縄県で歯科衛生士として8年ほど歯科に携わっていた事もあり、最初の渡米先のNY州ナイアガラ近郊でデンタル・アシスタントとして5年半働いた後に現在の職場に移りました。1998年に渡米した頃は、英会話力、ボキャブラリーの少なさと発音の悪さに、苦労したものでした。現在でも、発音はネイティブには近づけませんが、なんとか、仕事上で支障の無い程度には至っております。また、日本での経験のお陰で、こうしてアメリカでも歯科の仕事に就けることができたのは幸運だと思っています。

今日に至るまでの色々な場所でのさまざまな人と人との出会いに感謝しています。渡米初期にチャンスを下さったNY州の Lockport Dental Group のDr. Shawとスタッフの皆さん、そして現在の勤務先であるSmiles InternationalのDr. Kaihara をはじめとするスタッフ一同は、私にとってアメリカでの第2の家族のようなものです。これまで何とかやってこられたのも、良い出会いがあったからこそです。

アメリカという国は、経験、スキル次第!

日本では、歳を重ねるごとに転職することが困難になってきます。でもここアメリカでは、特に歯科分野では年齢制限がありません。転職する場合でも経験、スキル次第で交渉可能です。また、それを十分アピールすることが大切です。一般にアメリカ人は、自信という肩書きも備わって自分を売り込むことが上手です。私も、渡米当時に比べると、かなり肝がすわってきましたが、それでもやはりアメリカ人達には圧倒されっぱなしです。日本に育ったものとの文化的な違いかと思いますが、郷に入っては郷に従い、どんどん自分の強みはアピールしていきたいものです。

歯科医療の専門医

歯科医療は大まかに下記のような専門医に分かれています。

  1. General Dentist / Cosmetic Dentist (一般開業医, コスメティック専門医)

  2. 紹介状が必要な専門医
  3. Root canal specialist (根管官治療専門医)
  4. Prosthodontist (補綴歯科専門医)
  5. Periodontist (歯周病専門医)
  6. Oral surgeon (口腔外科医)
  7. Orthodontist. (矯正歯科医)
  8. TMJ specialist (額関節専門医)

私の勤めている 歯科医院は、上記1. と3.のGeneral Dentist(一般歯科医)とProsthodontist (補綴歯科専門医)が専門で、一般歯科、コスメティック、インプラントから始まりFull mouth reconstruction (口腔口内咬合改良)、矯正、予防クリーニングなどを提供しています。また、患者さんの必要に応じて、各専門分野の先生方にもお世話になります。

一般歯科医によっては、インプラント、根管官治療、抜歯などをしないところもあります。特に、インプラント、抜歯、歯周病で、高度な技術を要する場合は、スペシャリストへ依頼します。これには、紹介状が必要になります。どうして日本のように全部一つのとこで出来ないのかと、尋ねられることがありますが、アメリカでは 大学でGeneral Dentistry(一般歯科)を学んだ後,、更に専門分野を習得し、その後に、専門医として独立していくのです。依頼する専門医との信頼関係も大切ですし、もし不安であれば、他の専門医へセカンド・オピニオン2nd opinion の相談に行かれるのもよいでしょう。

アメリカと日本の歯科医療費の根本的違い

ご存知かと思いますが、日本と比較するとアメリカは医療費が馬鹿高い!歯科に関しても、ほとんどの歯科医院が Fee for service(自費払い)です。保険の手続きのお手伝いはしますが、クレームはご本人で!という医院がほとんどかと思います。保険に加入している場合でも自己負担額が予想以上だったり、保険会社の方が、「これには保険が適用されない」と判断したりだとか、保険が下りてくるまでに時間がかかる場合が多々あります。納得がいくまで引き下がらないことも大切です。しかし、こういったトラブルを避けるため、Fee for serviceの医院がほとんどではないでしょうか。

さらに、アメリカで生活するにあたっては、言葉の壁などもあり、医者探しに不安な方もいらっしゃることでしょう。 ウェブサイトや、口コミなどで事前に調査をし、予約を取る際に大まかなこと(初診料、レントゲンなど)をお尋ねになってから行かれるのもよいでしょう。一年未満であれば、他の医院で撮ったレントゲン写真を事前に用意されると、レントゲンを免除される場合もあります。

どうぞ、良い歯医者さんに巡り合えますように!

 

著者紹介

ニールセン 亨子(Nielsen, Takako)

沖縄県出身、沖縄県立歯科衛生士学校卒、在米18年



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